太陽光発電所施設における防草対策
太陽光発電所施設内の防草対策を怠ると!?
太陽光発電所の雑草
太陽光パネル雑草によるホットスポット
雑草対策前の発電所施設内

太陽光発電において、発電効率を低下させる原因の一つに「ホットスポット」があげられます。これは、何らかの影響によって太陽光発電パネルの一部に非通電箇所ができてしまうことで引き起こされる異常発熱現象です。極小さなホットスポットであればそれほどの大事に至ることはありませんが、広範囲であったり複数個所で起こった場合には、発電効率の低下に留まらず発電モジュールそのものを破損させてしまったり、最悪の事態では火災を引き起こす原因ともなりかねません。

ホットスポットの説明

そして、このホットスポットを引き起こす原因の一つとして問題視されているのが、雑草の生育なのです。太陽光発電施設を建設してから半年ほど経ってから見に行くと、いつの間にか辺り一面雑草が生茂っていたなんて話もよく聞かれます。そして、この生茂った雑草の生育をそのまま放置しておくことでホットスポットや配電設備のトラブルをも引き起こしてしまうのです。

防草対策の方法(参考例)

従来の防草対策には、例えば次のような方法があげられますが、高額な費用が伴う方法や定期的な管理が必要となる方法など、メリットとデメリットの差が大きく総合的な判断が難しい内容のものがほとんどでした。

  1. 防草(除草)シートを貼る
  2. 砂利を敷く
  3. コンクリートやアスファルトで敷き固める
  4. 除草剤をまく
  5. 人の手により、定期的な草刈をする
  6. 動物を飼う(ヤギやエミューなど)
太陽光発電施設における具体的対策事例
その1.「防草シート+砂利の敷設」

→  防草シートを敷き、雑草が生えないようにします。高価な防草シートでも紫外線には弱く10年程度でボロボロになりますので、その上から砂利を敷き紫外線を カットすることでより長く防草効果が得られます。雑草対策のセオリーです。デメリットは、高コストな点と、斜面では砂利を敷けない点、及び太陽光発電の固 定買取期間が終了した時点で撤去する際に産廃費用が多くかかる点です。

防草シートを使った防草対策
防草シートを雑草が突き破る

・費用・予算の目安:1㎡当たり千円程度のものから一万円程度するものまで様々。

・50kW設置時の初期費用額(およその目安):20万円から150万円前後。(使用するシートにより変動)

・デメリット:防草シートの耐用年数とされる7~10年を過ぎると、状態によりシートの交換等追加の費用が発生することとなる。

その2.「コンクリートやアスファルトによる舗装」
コンクリート舗装による防草対策

→  従来の防草対策工法の中では最も効果が高いと言われてきました。事実、一度敷き固めてしまうと長期間にわたり防草効果を得ることができますが、当然のことながら工事に伴う費用は最も高額となります。

・費用・予算の目安:1㎡当たり5,000円から10,000円ほど

・50kW設置時の初期費用額(およその目安):250万円から500万円前後。

・デメリット1:通常、野立ての太陽光発電所施設は、土地の所有者から一定の期間借りて設置しているため、20年後には現状回復するという契約になっていることが多いです。そのため、後の現状回復時の撤去費用についても高額となるため、これについても考慮しておく必要があります。

・デメリット2:とくにアスファルト舗装の場合、太陽光の照り返しが強いため、夏季など日差しが強い季節には発電施設周辺が高温となる場合があります。

その3.「架台の支柱を地面から高くする」

→ 架台の支柱を高くすることで、その高さまでの雑草であれば、影の影響を受けません。支柱を高くすることで、水防高さも得られますので、近年騒がれるゲリラ豪雨の際などの洪水対策も兼ねます。しかし、支柱の高さにも限度があるので「セイタカアワダチソウ」など2m以上にも成長する雑草までは防ぐことができません。また、当然ながら支柱を高くすることでその分だけ、架台の資材費が高くなります。

・費用・予算の目安: 1kWあたり300円から500円増。(支柱高さによる)
・50kW設置時の初期費用額(目安): 15万~25万円前後。

・デメリット: 発電設備を工作物の範囲とするには、架台最高部を4m以内にするという制限があります。また、架台の高さを最高部で4m近くまで上げるとなるとそれだけ設置工事に掛かる材料費や工事費も高くなることが考えられます。

その4.「人手による定期的な除草」

→ もっともシンプルな対応方法ではありますが、広大な施設内を人手のみで対応することは大変な労力と時間が掛かります。これを外注により対応されるとなると、当然人件費が発生することとなり、設備の耐用年数である20年後までの間、年3回程度の除草を繰り返し実施する必要があります。そのため、最終的なトータルコストは最も高費用となる場合があります。

・費用・予算の目安: 1人当たりの人件費を8,000円/1日とした場合、× 20日/月 × 3回/年 × 20年

・デメリット: 敷地面積の広さにもよりますが、人手の確保と労力が不可欠であるため費用と時間もかかります。また、人力であるがゆえに十分な根の除去を行うことが困難であるなど、こうした作業を定期的に実施することが重要となります。

その5.「草食動物を飼う」

→ 人手による除草を行うより低コストであると一時注目を集めた草食動物の放し飼いですが、やはり課題も多いようです。草を餌とする代表的な草食動物には牛や羊などが挙げられますが、どちらも草であれば何でも食べるというわけではないため、防草対策としては不適格。現在は、ヤギやエミューなどを飼って対策を行っているところもあるようですが、やはり糞尿や病気に関する問題も残るため完全ではないようです。

・人手により除草を行うよりも経費の節減になる

・デメリット1: 糞尿の処理など衛生面を保つためには人の手が必要となるため、これに伴う費用についても考慮しておく必要がある。また、動物の健康状態によっては入替を必要とする場合もあるため、その際にも費用が発生することとなる。

・デメリット2: ソーラーパネルに傷をつけたり、人から見えない部分の配線を切ってしまう恐れがある。

羊の放し飼いによる除草
エミューを放し飼いにした雑草対策
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